スタジオのマーシャルの違いと使い方|JCM900・JCM2000・JVM・DSL
スタジオのマーシャルは、JC-120と並ぶ定番のギターアンプです。ただし同じマーシャルでもモデルによってチャンネルの構成が違い、真空管アンプならではの電源の入れ方もあります。主なモデルの違いと基本の使い方を整理しました。
スタジオに多いマーシャルのモデル
音楽スタジオナビに掲載している施設のうち、公式サイトの機材にマーシャルのギターアンプがあるのは563件です(2026年10月時点の掲載データ)。モデル名ごとの件数は次のとおりで、1つのスタジオに複数のモデルがあることもあります。
| モデル | スタジオ数 | 部屋数 |
|---|---|---|
| JCM900 | 225件 | 664室 |
| JCM2000 | 218件 | 557室 |
| JVM | 126件 | 242室 |
| DSL(JCM2000の名前がつかないもの) | 90件 | 153室 |
| JCM800 | 60件 | 71室 |
※「JCM900」「JCM 900」などの表記ゆれはまとめて数えています。ヘッドと組み合わせる4発のキャビネット1960(1960Aなど)は294件にあります。
モデルごとの違い
- JCM900:2つのチャンネルを切り替えて使うモデル。歪みの量が多めで、ハードロック向きと言われます。
- JCM2000:2チャンネルにそれぞれ2つのモードがあるDSLと、3チャンネルのTSLがあります。掲載データではDSLと書かれているものが80件、TSLが36件でした。
- JVM:チャンネルごとに緑・オレンジ・赤の3つのモードがあり、歪みの段階を細かく選べます。210Hは2チャンネル、410Hは4チャンネルです。
- DSL(DSL100Hなど):JCM2000のDSLの流れをくむモデルで、2チャンネル×2モードの構成です。
- JCM800:チャンネルの少ないシンプルな構成で、歪みはアンプのゲインと足元のエフェクターで作ります。
つまみの並びや機能は年式・個体によって違うことがあるため、ここでは一般的な構成として参考にしてください。
電源とスタンバイの順番
これらのマーシャルは真空管を使ったアンプで、電源(POWER)とは別にスタンバイ(STANDBY)のスイッチがあります。一般的に言われる手順は次のとおりです。
- ヘッドとキャビネットがスピーカーケーブルでつながっていることを確かめます。つながっていない状態で音を出すと、故障の原因になると言われます。
- MASTERやVOLUMEを0にしてから、POWERを入れます。
- 真空管が温まるまで少し待ってから、STANDBYを入れます。
- 終わるときは、音量を0にしてSTANDBYを切り、そのあとPOWERを切ります。
スタジオによって手順の案内や貼り紙があるときは、そちらを優先してください。ケーブルのつなぎ替えやインピーダンスの切り替えは、自己判断で行わずスタッフに頼むのが安心です。
音作りの基本
- ゲインから決める:MASTERを小さめにしたまま、GAINで歪みの量を決め、そのあとMASTERで音量を合わせます。
- 歪ませすぎない:一人で弾くと気持ちのいい歪みでも、バンドの中では音がつぶれて埋もれがちです。少し控えめにするとリフが聞き取りやすくなります。
- ミドルを削りすぎない:ミドルを下げると迫力が出たように感じますが、ほかの楽器と重なると抜けにくくなります。
- ノイズとハウリング:ゲインが高いとき、アンプの前にギターを向けると「キーン」とハウリングしやすくなります。弾かないときはギターのボリュームを絞りましょう。
よくある質問
Q. チャンネルの切り替えにフットスイッチは借りられますか?
常設しているスタジオも、受付で貸し出すスタジオもあります。曲中に切り替えたい場合は、予約時か受付で確認しましょう。
Q. クリーンの音はマーシャルとJC-120のどちらで作るべきですか?
どちらでも作れますが、硬めのはっきりしたクリーンならJC-120を使う人が多いようです。JC-120の使い方はJC-120の使い方と音作りの基本で解説しています。
モデルごとの設置スタジオは、Marshall JCM900・JCM2000・JVM・DSLのページから探せます。機材は入れ替わることがあるため、予約前に各スタジオの公式サイトで確認してください。


